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Vol.23 偶然流れてきた一本の動画 「Find Your Own Donut」
人生には、たった一本の動画や小説、音楽、一つの言葉が、その後の人生を大きく変える事があります。
私はその中の一つが、TOYOTA自動車会長である豊田章男さんが、2019年母校であるバブソン大学の卒業式でのスピーチ「Find Your Own Donut」です。
このスピーチが行われたのは、まだコロナ禍になる前。世界が大きく変わる事を、誰も想像していなかった時代です。
私がこの動画に出会ったのは2020年。
その頃、美容師としても、美容室経営者としても現場を離れて自宅に引きこもっていた時です。
毎日、ぽっかり空いてしまった心を埋めつくそうと、
手あたり次第に興味のある動画や本、音楽を毎日見まくっていた時期でした。
何を仕事にしていくのか。
自分は何がしたいのか。
これからどう生きていくのか。
そんな時に偶然流れてきました。
「あなたのドーナツは何ですか?」
ドーナツとは食べ物ではありません
自分が本当に好きなこと。
夢中になれること。
人生を豊かにすること。
成功やお金、肩書だけを追いかけるのではなく、自分が心から幸せを感じるものを見つけてほしい。
そんなメッセージでした。
「あなたのドーナツは何ですか?」
私は美容でした。
そして再び美容師として鈴鹿で美容室ENVY.を開業しました。
あれから6年。
現在は父が30年守り続けてきたデューポイント笹川店を事業継承しようとしています。
正直いえば、不安もあります。
人の問題。
数字の問題。
責任の重さ。
想像以上に覚悟が必要です。
それでも前に進めるのは、限界を突破できるのは、
私にとってのドーナツが、美容だからです。
美容を通じて、人と人がつながること。
それが私の原点です。
人生には、自分では計画できない出会いがあります。
あの日、何気なく再生したこの動画は、間違いなく私の人生を豊かにしてくれました。
私は今でもこのスピーチを度々見返しています。
迷ったとき。
立ち止まりそうになったとき。
初心を思い出したいとき。
私の背中をおしてくれる大切な一本のスピーチです。
株式会社ENRICHという社名には、
「人の人生を豊かにしたい」
そんな想いをこめました。
私はこれから、ENRICHという会社を通じて、自分のドーナツを大切に育てていきたいと思います。
Vol.22 事業継承と新しい挑戦。美容師だから伝えられること
三重県鈴鹿市・四日市市で美容室を運営するENRICHです。
デューポイント笹川店を父から事業継承するまで、残り3ヶ月となりました。
「引き継ぐだけだから大丈夫。」そう、言われる事もあります。
でも実際は、その何倍も大変です。
30年間続いてきた美容室には、お客様との信頼、スタッフの関係、地域との繋がりがあります。
実は、事業継承までのこの期間、私はあえてデューポイント笹川店のスタッフとは会わないようにしています。
それは、今のオーナーは父だからです。
オーナーが私に代わると公表してからの期間に私が前に出すぎることで、スタッフが戸惑ったり、父の想いが伝わりにくくなるからです。
9月までは父が責任を持って経営しているお店。
事業継承は、経営者が変わるだけではありません。スタッフの気持ちにも大きな変化が生まれます。
引き継ぐ私が焦ってはいけない。
もちろん、不安に思っているスタッフがいるかもしれませんが、笹川店のスタッフははっきり言って私の先輩美容師たちの集団なので
私より、人間ができています。そして信頼しています。
だから今までずっとやってこれたんだと思っています。
私が今やるべき事は、準備を整え、学び、覚悟を固める時間。
良いイメージでしかない今、沢山の事を経験し
10月を迎えた時には、一人ひとりのスタッフと向き合い
新しい一歩を踏み出したいと思っています。
すごく楽しみでなりません。
沢山の経験を積んだ美容師集団の仲間にあなたも入ってみませんか?
Vol.21 鈴鹿で情熱的なフラメンコディナーの夜
先日、仕事仲間と一緒に少し特別なディナーへ行ってきました。
お邪魔したのは、私の友人の店でもある三重県鈴鹿市にある「YAMAKAWA」さんへ
この日は、美味しいお料理と一緒にフラメンコのライブを楽しめる、とっても贅沢なイベントが開催されていたんです!
目の前で繰り広げられるダンサーの方々の力強いステップや表情豊かな美しい衣装やヘアスタイル
そして、心に響く歌声とギター演奏…
圧倒的な迫力とエネルギーに、すっかり引き込まれてしまいました。
とても心が豊かになる瞬間を自分自身感じる事ができました。
この日、フラメンコを観て私達見ている方の心が熱くなり
「明日からまた頑張ろう!」とエネルギーが湧いてきたように、
「心が豊かになる瞬間」や「明日への活力」を私達美容師がサロンからお客様へお届けしたい。
ENRICHが大切にしている想いでもあります。
最高のパフォーマンスに刺激をうけながら、そんな原点を改めて強く実感したプライベートな夜でした。
Vol.20 鈴鹿の美容師のこだわり 愛用している道具たち
皆さんは何年もずっと大切に使い続けている物はありますか?
私たち美容師にとって、それは毎日使う道具です。
「道具を大切にする」
私は美容師になってからずっとこのスタンスを大切にしています。
むしろ、長きにわたり愛用している物は勲章とも思うくらいの道具もあります。
写真に写っているのは、私が初めてブローの練習を始めた時に買ったロールブラシです。
愛用して25年です。
もちろん今でもお手入れをして頻繁に使っています。
持ち手の擦れ具合が、これまでの沢山のお客様との出会いの証です。
また、ハサミは定期的に研ぎ師さんに研いでもらうのですが、
20年同じ職人の方に研いでもらっています。
私のくせや好みに調整して頂けるので、
ちょっとした調整でも使い心地が変わるのです。
私達が徹底して道具を手入れして、長く大切にする理由は
お客様の髪や頭皮に直接触れるものです。
最高の状態にメンテナンスするのは、プロとして当然の礼儀だと考えています。
美容師だけでなく、職人は皆そうだと思います。
ENRICHでは、そんな仲間やパートナーの集まりです。
道具への感謝が、丁寧な技術に繋がると考えています。
一つの道具を大切に扱う気持ちは、お客様の髪を一本一本丁寧に扱う心の余裕へと繋がります。
今日も丁寧にお手入れをして、サロンへお越し頂くお客様に全力で素敵にさせていただきます。
Vol.19 就職先を決めた理由は「人」だった お客様との会話から学んだ採用と人間関係
幼少期からカットを任せてくれているお客様がいます。
今年大学4年生になり、早くも就職活動を終えました。
5社受けて4社から内定をいただく、とても優秀な青年です。
現在は県外で1人暮らしをしていますが、就職を機に鈴鹿に戻り、営業職として働きたいと考えていたそうです。
最終的に2社まで絞り、返事の期限ギリギリまで悩んでいたそうです。
彼の中で一社に9割固まった頃、もう一社の採用担当者から「一度お茶でものみませんか?」と連絡があったそうです。
待ち合わせの場所に行くと、採用担当者ともう一人社員の方が待っていて、3人でゆっくりお話しをしたそうです。
会社の話だけではなく、その方の仕事への想いや人柄、そして社長があなたの事を気にかけている。と
彼はそんな生の話を聞いて、少しずつ気持ちが変わっていったそうです。
そして、最終的に選んだのは、最初に決めていた会社ではなく、後者の会社でした。
私は彼の話を聞いて、考えさせられました。
給与や休日、福利厚生などの労働条件は大切です。
けれど最後の決め手は「この人たちと一緒に働きたい。」と思えるか。
どれだけ素晴らしい仕組みや制度があっても、人の心を動かすのは人なのだと思います。
美容室も同じです。
技術やメニューだけではなく、お客様にどんな想いで向き合うのか。
結局、人と人のつながりが、最終的に選ばれる理由になるのだと感じました。
幼いころから成長を見てきた彼が、社会人になる姿を見ることができ、
頼もしく、とても嬉しかった、カット中のお話でした。
これからのご活躍を心から応援しています。
5月の生けこみは爽やかな
”ドウダンツツジ”



