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Vol.19 就職先を決めた理由は「人」だった お客様との会話から学んだ採用と人間関係
幼少期からカットを任せてくれているお客様がいます。
今年大学4年生になり、早くも就職活動を終えました。
5社受けて4社から内定をいただく、とても優秀な青年です。
現在は県外で1人暮らしをしていますが、就職を機に鈴鹿に戻り、営業職として働きたいと考えていたそうです。
最終的に2社まで絞り、返事の期限ギリギリまで悩んでいたそうです。
彼の中で一社に9割固まった頃、もう一社の採用担当者から「一度お茶でものみませんか?」と連絡があったそうです。
待ち合わせの場所に行くと、採用担当者ともう一人社員の方が待っていて、3人でゆっくりお話しをしたそうです。
会社の話だけではなく、その方の仕事への想いや人柄、そして社長があなたの事を気にかけている。と
彼はそんな生の話を聞いて、少しずつ気持ちが変わっていったそうです。
そして、最終的に選んだのは、最初に決めていた会社ではなく、後者の会社でした。
私は彼の話を聞いて、考えさせられました。
給与や休日、福利厚生などの労働条件は大切です。
けれど最後の決め手は「この人たちと一緒に働きたい。」と思えるか。
どれだけ素晴らしい仕組みや制度があっても、人の心を動かすのは人なのだと思います。
美容室も同じです。
技術やメニューだけではなく、お客様にどんな想いで向き合うのか。
結局、人と人のつながりが、最終的に選ばれる理由になるのだと感じました。
幼いころから成長を見てきた彼が、社会人になる姿を見ることができ、
頼もしく、とても嬉しかった、カット中のお話でした。
これからのご活躍を心から応援しています。
5月の生けこみは爽やかな
”ドウダンツツジ”
Vol.17 鈴鹿・四日市の美容室でお客様に選んで頂く美容室づくり
お客様に忘れられないために
鈴鹿にあるプライベートサロンENVY.では有難い事に数か月先まで予約が入る状態です。
1年分、半年分とまとめて予約をいれてくださる事も珍しい事でもなく、12月の最終週は現時点でもほぼ予約が埋まりつつあります。
始めた頃からそういう状態では無かったのですが、
3年目くらいからその状態になってきました。
では、どうしてか
個人店の強みだと思うのですが、お客様がお話してくれる行事をすべて把握しているからです。
この日から旅行へ行くとか、行事など
お子さんがいらっしゃったら、保護者会の前がいいですよね?とか
お母さまが還暦であれば、皆で集まりますか?
お孫さんが帰省されますよね?など、
会話の中で得た情報を次回の会話に繋げる。
それから次回その先のご提案をさせていただく。
会話は私たちの情報源。ただ聞くだけでなく、
そこを来店までにつなげれるかにかかっています。
私は、最近こそ少し衰えてきたけど、仕事中のお客様の会話の記憶力はお客様が引くほど覚えている。
記録もするけれど、
真剣にお客様のお話を聞くこと。
そのような情報をもとに積み重ねて
信頼関係を築きます。
Vol.14 お客様がふとプライベートサロンENVY.を思い出してくれる瞬間
前回のブログでは、お客様=ファンになっていただくことを書かせていただきました。
実際にお客様が数ある美容室の中からENVY.にご来店いただき
ファンになって頂いたな。と感じた
嬉しいエピソードを。
あるご夫婦が、それぞれにご来店いただいているのですが、必ずお二人ともヘッドスパします。
ENVY.のヘッドスパは完全オーガニックの施術でお好きな香りのオイルを選んでいただきます。
そして、BGMはヘッドスパに合う音楽をセレクト。
音楽は必ず一緒の音楽で変えません。
この時間に戻ってきた。と思って頂けるように。
先日、ご主人がご来店されたとき、
「妻が、ENVY.のヘッドスパの音楽を探して、それを就寝時に流して寝るようにしている。」と
寝る時に選んでいただける。
すごく嬉しかったです。
思い出していただくばかりか、落ち着きたい瞬間に
ENVY.のBGMを選んでくださるなんて。
ファンになっていただくとは、決してお友達になる事ではなく、
遠すぎず、ほどよい近い距離で、
ふと思い出していただける。
それが、長くファンでいてくれるいい距離間。
近すぎては絶対にだめ。
美容師が慣れてしまえば、ヘアケアのアドバイスをしても上から目線に感じてしまう。
お客様も、自分なら特別にわがままを聞いてくれるかも。と勘違いさせてしまう。
お客様と美容師の距離感は、とても繊細な線引きで設定されています。
嬉しい時も、うまくいっている時も、
調子にのらない。油断はしない。
その気持ちを忘れずに、今日もファンのお客様に満足していただけるように接しています。
Vol.9 地元鈴鹿、四日市で美容師を続けてきたからこその再会
父が美容室を30年経営し、今私が引き継いで
この仕事を続けてきて本当によかったなと思う出来事がありました。
20年ほど前、父と母がよく行っていた焼肉屋さんがありました。
当時、鈴鹿では有名なお店で、スタッフを連れて行ったり、よく利用していました。
その後、お父様が亡くなられ、お母さんは移転し、今は息子さんとお店を続けてみえます。
そんな中、あるお客様からのご紹介で、そのお母さまがENVY.へ来てくださるようになりました。
「きっと、うちの親のことまでは覚えていないだろうな」
と思っていたので、あえて何もお伝えはしていませんでした。
ある日、息子さんとお話をする機会があり、
「実は昔、父がよく通わせていただいていました。」と名前を言ったところ
「え!その方、母がずっとお世話になった方で、もう一度会ってお礼がしたい。と言っていた方です」
と...まさか覚えていただいているなんて思ってもいなかったので、本当に驚きました。
その話を聞いたお母さんは、すぐ私に連絡を下さりました。
もう一度会いたい
あの時のお礼がしたい
私はその言葉を聞いて特別うちが何かしたではないのに、
当時、本当に繁盛していて、お客様は沢山いらっしゃったのに…
電話を切った後、最初はそう思ったのですが、
お母さんは、それほどまでにお客様に真剣に真摯に接して仕事をお父さんとしていた方なんだなと
職種は違うけれど、身をもって感じることができました。
これは、私が子供の頃から父を見て、美容師になろうと決意し、
今、こうしてお客様と接している中で、決して忘れてはいけない心構えなんだと教えられました。
そして後日、両親と娘を連れて、お店へ伺いました。
20年ぶりの再会に、みんなで楽しく食事をする事ができました。
時間が経っても、人の想いはちゃんと残っていて、
こうしてまた繋がるんことがあるんだと感じました。
続けてきたからこそ出会える瞬間があり、
続けてきたからこそ感じられる喜びがあります。
改めてこの仕事の意味を感じた出来事でした。
Vol.5 アシスタント(見習い)のころの話
私が初めて美容室で働きだしたのは1998年高校1年生になってすぐに
ファミリーヘアサロンでアルバイトをはじめました。
あの頃は、「ガングロ」 世代で…
流行りにのって
それはそれは周りがびっくりするほどに日焼けサロンで真っ黒な高校生の私。
(もちろん学校もちゃんと行ってましたし、両親も黒くても何も言わずに受け入れてくれたと思っています。)
でも愛嬌だけは日本一の精神でお掃除や美容師さんのお手伝いをしていました。
その頃ご来店されていたお客様は
お客様であるけれど、私にとっては初めて色々な大人と接することができた時期でした。
常連さんの方々は今でも顔を思い出せるほど鮮明で、
よくあんな容姿の私に、温かい眼差しで
「美容師になったらカットしてね。」と言ってくれたものだと。
今、自分がそれなりの年齢になって感謝しています。
国家資格を取得し、美容師になる前に沢山の人と関わる事によって、
お客様が今、何を求めているか、感じているか。
あるいは、気持ちよく帰っていただいたのか。
そのような感受性を自然と訓練させて頂いた時期だったように思っています。
研修を受講したり、本を読む。もちろん私も経験済みで現在も大事なお勉強で参考にはなりますが、それよりも実践するのが一番!
ときにはお叱りもうけたこともあります。
それも肌で感じた方が次の失敗も回避できる知恵ができる。
「ただ髪を切る場所ではない。」
ENRICHの理念のルーツはこの頃の経験も感じて想いが続いています。
今、美容師アシスタントの若者も技術と同時にこういった経験も沢山してほしい。
時代が変わっても、今も昔もお客様から学ぶ事の方がずっとか貴重です。



